三本木農業高校、馬術部 盲目の馬と少女の実話
(C)2008「三本木農業高校、馬術部」製作委員会
菊池香苗は高校2年生。三本木農業高校で馬術部に所属している。馬の世話は重労働なので、入部した部員も暫くすれば辞めてしまう。部に残っているのは、先輩の帆乃夏や同学年の陽子と賢治、後輩の高橋の4人だけだ。香苗が担当する馬は、かつて馬術競技界で名を馳せた名馬タカラコスモス。通称コスモだが、目の病気で引退し、三本木農業高校に引き取られたサラブレッドである。気性が激しく、香苗の言うことを聞かない。香苗は、そんなコスモに辟易するのだった。ある日、コスモは、散歩中に突然暴れだした。腹が立った彼女は、その場に置き去りにして帰ろうとする。その時、コスモの視力がさらに弱っていることに気がつくのだった。初めてコスモの苦しみを理解した香苗。その日以来、彼女は献身的に世話を始める。ついに、コスモは香苗に心を開くようになった。季節が変わり、高校生活最後の馬術大会が近づいてきた。香苗は、最後の大会にコスモと出場したいと申し出る。周囲は危険だと反対するが、彼女の決意は固いのだった。